前回の例会で取り上げたDavid F. Bjorklund の論文でも引用されている
Gilbert Gottlieb の蓋然的後成説(probabilistic epigenesis)に関する理解を深めるために,
青山 慶 先生(岩手大学)にレクチャーをお願いしました。
●日時 2019 年12 月15 日(日)13 時30 分から16 時30 分
●場所 東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター2 階 多目的室4
http://www.cictokyo.jp/access.html
http://www.tamachi.jim.titech.ac.jp/cic/cic_index.html
●スケジュール
13:30 開始
13:35~15:15 レクチャー
【題目】 Gilbert Gottlieb の蓋然的後成説:発達システム理論と経験概念の再考
【講師】 青山 慶 先生(岩手大学)
15:15~15:30 休憩
15:30~16:30 ディスカッション
●レクチャー概要:
本発表では、発達心理学に根深い遺伝‐環境、生得‐経験、本能‐学習という二分法を乗り越える
システム論的発達理論としてGilbert Gottlieb ( 1929–2006 ) の蓋然的後成説( Probabilistic
epigenesis)を紹介する。
Gottlieb の蓋然的後成説は、二つの要因がダイナミックに作用することを認める相互作用説が主
流となっている現代の発達心理学においても、いくつかの点で際立っているように思われる。第一に、
蓋然的後成説が、Gottlieb が長期間に渡り独自に展開した水鳥の実証的研究と相補的に展開され
た理論であること。第二に、相互作用を認めるだけではなく「経験概念」のシステム論的な再考を迫
ること。第三に、経験概念の再考を梃子にしつつ、個体発達と系統発生の切り離せない関係性に新
たな光を当てることである。
本発表では以上について概観するとともに、今後の発達心理学においてGottlieb の理論の受容
と展開がどのような意義をもち得るかについて、参加者の皆様と議論を深めたい。
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