第58回例会


認知発達理論分科会   第58回例会のご案内 

「子どもはどのように数学力を身につけていくか ー数言語、数直線、および空間思考の役割―」 

 

概要:第 58 回例会では、子どもの論理的思考の重要な側面である数学力の概念発達をテーマに取り上げたいと思います。今回は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の岡本ゆかり教授をお迎えし、「子どもはどのように数学力を身につけていくのか」というタイトルでお話しいただきます。岡本教授は、数概念や空間的思考の発達など子どもの論理的な思考の発達についてご研究をなさっておられます。近年の小学校からのプログラミング学習の導入やICT技術力育成のためにも子どもの数学的・空間的思考の発達は重要かと思われます。

 

●日時   6 月 1 日(土)   14 時 00分から 17 時 00 分 

 

●場所   玉川大学・大学1号館209教室

               アクセス:   http://www.tamagawa.jp/campus/map/access/ 

 

●スケジュール             司会: 高平小百合(玉川大学)布施光代(明星大学)

13:30 ~     開場 

14:00~14:05 開始   企画趣旨等 

14:05~16:00     講師:岡本ゆかり先生(University of California, Santa Barbara )

      「子どもはどのように数学力を身につけていくかー数言語、数直線、および空間思考の役割―」 

16:00~16:10  休憩 

16:10~17:00  全体討論

17:30~        懇 親 会 

 

●岡本ゆかり先生 講演要旨  

子どもの数理解について、1980年代から数言語の違いが整数の概念獲得に関係しているのではないか、という説に関して各種のデータが提示されてきた。また整数に関しては、十進法を獲得するにあたり、10を単位と捉えることの重要性も指摘されてきた。さらに整数が表すところの「量」に関して、1、10、100、などの単位を数直線上で捉える理解力が後の数学能力に関係しているとのデータも示された。このような先行研究を踏まえ、最近実施された、整数の概念を獲得していない子どもの指導についての実践研究について言及したいと考えている。また空間思考も、数学力に深く関わっている事が最近の研究で明らかになってきたことを踏まえ、空間理解と数学力に関する研究についても言及したい。

 

●問い合わせ:本例会について内容に関してのお問い合わせは第 58 回例会幹事の高平小百合(玉川大学 E-mail: sayuri@edu.tamagawa.ac.jp)まで,その他に関しては木村美奈子(事務局:名城大学,E-mail: kmina@meijo-u.ac.jp)までお願いします。認知発達理論分科会に関しましては下記のホームページをご覧ください。https://jspdscdt.jimdofree.com/

 

 

ダウンロード
岡本ゆかり先生 子どもはどのように数学力を身につけていくか
岡本ゆかり先生ー玉川大学 handout (002).pdf
PDFファイル 3.1 MB